タイの風景


2013年にうさとの服の生産国であるタイを訪れました。

染め、織りの村、縫製工場、タグの竹紙を作る工房、うさとサイアム、うさと服の出来上がるまでの風景をご紹介します。

綿畑、糸紡ぎ

チェンマイから車を走らせて3時間ほど山岳地域にある織りの村を訪れました。

 

染めに使われる植物たち

村に到着すると、まずは儀式にて旅の無事をお祈りしてくださり、手首には手紡ぎ糸のサーイシン


村の方が手作りの食事で歓迎してくれました。苦手なパクチーが入ってなくて美味しかった~

 

コットンボールを綿繰り器で種取り

弓の弦を利用して綿打ち


綿を木の棒に巻き付けます

巻きつけた綿を糸車で撚りながら紡ぎます。体験させてもらったけど、ぶちぶち切れてしまい難しい。

右が熟練さんの糸(均等な細さ)、左がまだ若い方。糸を一定の細さで紡ぐのは経験が必要です。


糸になったら、この道具に巻きつけます。

そして縦糸のセット。絡まないように巻いていきます。

 

洋服の反物にするのに、幅広で長い布が必要なので縦糸をセットするんが本当に大変。


黒檀の実。染めるとこげ茶色になり、人気の色ですね。

写真が遠いですが…黒檀が発酵したもの。染料になる元です。

綿打ちが間に合わず、今は機械を使うことも。綿が飛び散り、手が巻き込まれたら大惨事になる危険な作業です。


タイの子どもたち。子供の笑顔は世界共通。素朴な環境でのびのびと遊んでました。

ジャングルの中の綿畑。どこまでが畑なのかわからないくらい、うっそうとしていました。

 

畑の一角には豚さんが。豚さんの糞は畑の肥料になります。自然循環。


村の人達が、私たちや日本のユーザーの皆様に向けて‟THANK YOU”を。作っても売れなければ生活になりません。買ってくれていることに感謝されているのが伝わってきました。

村の方、うさとコーディネーター、

全員集合写真です。

村の様子はこんな感じ。ひと昔前の日本はこんな感じだっただろうな、と思わせてくれました。


竹紙工房(うさとのタグ)

うさとのタグに使われている、竹紙の工房へ。

通されたお部屋は竹に囲まれていて、素敵な空間でした。オーブが写っていたので、チョイス(笑)

 

深緑の竹林。手入れがされているからか、とても神聖な感じがしました。


日本でも有名なアーティストの方みたいで、工房には作品がたくさん飾られていました。

右の方が、アーティストでもあり、職人でもある工房主さん。お名前は、忘れてしまいました。

 

うさとのタグを作るデモンストレーション。うさと専用の木枠がありました。


枠から外して、しばらく乾かします。

この機会で、圧力をかけて水を絞ってました。

そして、張り付けてさらに乾かします。

本当に手間と時間がかかる工程。

うさとのタグはこうして作られていました。


染め体験

先ほどとは違う村にやってきました。

高床式?というのでしょうか。タイの特徴的な建物です。

窓からの景色はこんな感じ。山の中の集落です。

ここでも歓迎のお食事を作ってくださり、みんなで床に座って歓談しました。


日本から来た私たちの為に染め体験。大鍋にぐつぐつと植物を煮込んでいます。

たらいに洋服をいれて、竹で作られたザルで濾しながら、煮込んだ染液を流していきます。こちらはピンク色の染料。

そして、こちらは黄色に染まる染料。

ぐつぐつに煮えているので、暑い国がさらに暑くなり汗だく。


洋服を染液につけて、さらにぐつぐつ煮込み染めていきます。

みんなで鍋を囲んで、植物パワーと、火のエネルギーと、人の想いが入っていくよう。

ここでも集合写真。

みんなの笑顔が素敵です


織りの村

村をお散歩しながら、織り工房へ。

道路は舗装されていましたが、自然にあふれ、道々に南国の花が咲いていました。

この建物の中で、織られています。

壁には織り手メンバーの写真が飾られていました。花のシールで装飾してあり、かわいらしく楽しそうな様子がうかがえます。


外から入ると少し薄暗い室内。木で作られた素朴な織り機。

幅が広いので、同じ力で織っていくのが大変だろうなー、と思いました。

織られている生地を見ながら、これが布がうさと服になるのは、そのくらいの時間がかかるのだろう~と想像しながら、そのこめられたエネルギーの大きさに感謝でした。


この植物が染料になるんだよーと教えてくれました。木の名前はわからず。生活の中で受け継がれてきた智慧。

葉っぱをこすると赤くなり、ちょうど、このTシャツみたいな色になると教えてくれました。

鶏の親子が散歩するのどかな村です。


うさとサイアム

みんなが集まる窓も壁もない集会場?

瞑想にふさわしい空間。

 

整われた環境の中で、仏陀が静かに見守る空間。

うさぶろうさんの著書にも登場するソムヨットさん。


うさぶろうさんの仕事場

 

タイのパタンナーの方。

生地見本帳。


お、お宝がいっぱい!

建物が本当に素敵です。

うさとのタグ。ロゴのハンコも、値段書きもすべて手作業。

 


物見やぐらのような高い建物があり、そこからサイアム全体を眺められます。

 

やぐらの上でみんなで歓談。

たしかソムヨットさんのかな、居住空間。どこもかしこも整っています。


ホテルのような、モデルルームのような、きちんとして綺麗なお部屋ばかりで、とても生活感はありませんが、居住スペースでもあるみたいです。

縫製工場

クーラーはなく、扇風機が回る工場です。

型紙をあわせ、一枚一枚、布を裁っています。手織り生地はまとめ裁ちはできないのです。

 

分業ではなく、一人が一枚の洋服作り。やりがい、達成感を大切にしています。


ミシンの上に、これは・・・

衝撃的な光景もみましたが、実用的?なのかな。

 

アイロンがけも一枚一枚丁寧に。

日本に送る準備をしています。


パターンと色見本とサイズ帳?かな。

 

仏教国のタイ。縫製工場にもお祈りの空間があり、祈りで始まるお仕事。

一番大人数な縫製工場。

皆さんの明るい笑顔が本当に嬉しかったです。


タイの旅の一部をご紹介しました。

写真は展示会にいつも常備していますので、いつでもお声がけください。